■和文書体の場合
【jtfm.bat の記述例】
copy min10.tfm fma10.tfm copy tmin10.tfm fmav10.tfm makejvf fma10.tfm fma makejvf fmav10.tfm fmav【jtfm.batの実行】
c:\sampleJTFM>jtfmこの実行によって,fma10.tfm,fma.tfm,fma10.vf,fmav10.tfm,fmav.tfm,fmav10.vf という6つのファイルが生成されます。
●PSプリンター側にモリサワでない和文書体,例えばフォントワークスのロダンシリーズの書体がインストールされている場合でも同様の作業でPSフォントが利用できるようになります。
【JY1fma.fd の記述例】
\ProvidesFile{JY1fma.fd}
[1997/01/24 v1.3 KANJI font defines]
\DeclareKanjiFamily{JY1}{fma}{}
\DeclareFontShape{JY1}{fma}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fma10}{}
【JT1fmav.fd の記述例】
\ProvidesFile{JT1fmav.fd}
[1997/01/24 v1.3 KANJI font defines]
\DeclareKanjiFamily{JT1}{fmav}{}
\DeclareFontShape{JT1}{fmav}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fmav10}{}
●これらの JY1fma.fd や JT1fmav.fd という fd ファイルは $TEXMF\ptex\platex\misc 下に入れておくといいでしょう。【プリアンブルでの記述例】
\DeclareKanjiFamily{JY1}{fma}{}
\DeclareFontShape{JY1}{fma}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fma10}{}
\DeclareKanjiFamily{JT1}{fmav}{}
\DeclareFontShape{JT1}{fmav}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fmav10}{}
●続いて $TEXMF\fonts\map\dvips\base にある psfonts.map に太明朝の記述を追加します。
rml Ryumin-Light-H
rmlv Ryumin-Light-V
gbm GothicBBB-Medium-H
gbmv GothicBBB-Medium-V
% 追加
fma FutoMinA101-Bold-H
fmav FutoMinA101-Bold-V
●または kanjituika.map というような別途 map ファイルを psfonts.map と同じフォルダ内に準備し,
fma FutoMinA101-Bold-H
fmav FutoMinA101-Bold-V
●dvips の設定ファイル,$TEXMF\dvips\config 内の config.ps の先頭行に次のように記述するのがTeXの流儀のようです。
p +kanjituika.map
●これで準備完了です。あとは文書ファイルで記述し,dvi ファイルを作成後,ps 変換すればPSフォントが利用できるようになります。
\documentclass{jbook}
\usepackage[dvips]{graphicx,color}
\DeclareKanjiFamily{JY1}{fma}{}
\DeclareFontShape{JY1}{fma}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fma10}{}
\DeclareKanjiFamily{JT1}{fmav}{}
\DeclareFontShape{JT1}{fmav}{m}{n}{<-> s * [0.961026]fmav10}{}
\begin{document}
\chapter{\LaTeXe による文書処理}
\color[named]{Magenta}
\section{PSフォントの利用方法}
\color[named]{Black}
\kanjifamily{fma}\selectfont
この文字は太明朝という書体です。以下の説明文は細明朝です。
\kanjifamily{rml}\selectfont
PSフォントは,PSプリンターに内蔵されています。使用できるフォントは
カタログや説明書に書いてありますので,それで確認してください。ちなみ
に私はOKI MICROLINE 903PSII+Fというプリンターを使っていますが,
欧文フォントは{\fontfamily{ptm}\selectfont Times-Roman}など35書体,
和文フォントは細明朝など5書体が入っています。
また内蔵されていないCM PSフォントやDTPで使われている一般的なPSフォント
もプリンターのハードディスクに簡単に追加インストールできるようになって
いますが,ここでは\LaTeXe でこれらのPSフォントを使いたい場合どうすれ
ばいいのかを解説します。欧文と和文では利用方法の勝手が違います。
\TeX と言えば数式。数式と言えば\TeX です。例えば,
\[
\colorbox[cmyk]{0,0.2,0,0}
{\parbox{0.98\linewidth}{
\[ \left( \int_0^\infty \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx \right)^2 =
\sum_{k=0}^\infty \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1} =
\prod_{k=1}^\infty \frac{4k^2}{4k^2 - 1} = \frac{\pi}{2} \]
}}
\]
といった数式が簡単に書けます。またPostScript環境の\LaTeXe では,このように
PSフォントが利用でき,数式部分の領域をMagenta 20\%で囲むこともできます。
\end{document}
C:\sampleJTFM>platex sampleとすれば, sample.dvi という dvi ファイルが生成されます。画面プレビューしたいときには,dviout for Windowsを使いますが,DVIOUTプロパティの WinJFont タブで,fma10.tfm や fmav10.tfm を定義し,適当な TrueType フォントを割り当てておいてください。続いて,
C:\sampleJTFM>dvipsk -Pdl sampleを実行すると,sample.ps という ps ファイルが作られ,そのままPSプリンターで出力できるようになります。GSview というソフトウェアを使えば,プレビューしたり,プリンターに出力できます。またpsファイルを作っておけば,PDF(Portable Document Format)形式への変換も簡単にできます。
■欧文書体の場合
●LaTeX2e では,Times や Helvetica など Adobe 製品が標準で利用できるようになっています。これら標準以外のものや一般的な欧文 Type 1フォントの利用の仕方については,外字の作成と利用方法のページをご参照ください。